これまでの仕事内容にフォーカスして、培ってきた経験や成果、スキルなどをアピールする書類が職務経歴書になります。ホテルの採用担当者が参考にする重要な書類になりますので、伝えたい内容を整理して、簡潔にわかりやすくまとめることが大切です。
ここでは、職歴などのケース別に、作成のポイントなどをわかりやすくご説明します。
職務経歴書作成の基本事項
- 一般的にA4サイズの用紙を使用して、パソコンで作成します。
- 基本的には1枚、職歴が多い場合でも2~3枚程度にまとめましょう。
- 内容は簡潔にし、アピールしたい点が一目でわかるようにまとめましょう。
- 作成し終えたら、誤字・脱字がないように確認しましょう。
印刷すると欄外にはみ出したり、レイアウトが崩れることもあるので、必ずプリントアウトして確認して下さい。
職務経歴書を作成する前は 「職歴の棚卸しを!」
先ずは、これまでの業務内容を整理し、箇条書きに書き出してみましょう。そこから「定型業務」を、次にプロジェクトや期間限定で対応した「不定型業務」を洗い出します。この中から、応募する業務内容に合う職歴に焦点をあてて、まとめていきます。
この職歴の棚卸しは、面接の際にも役立ちますので、しっかり行いましょう。
宿泊業務や料飲業務等のサービス職
- ホテルの規模や客室数、レストランの業態等の記載はもちろん、ホテルやレストランの売上や販売実績は具体的な数字でまとめましょう。また客層や使用のホテルシステム等の記載もお忘れなく。
- 接客以外の事務処理やほかのスタッフへのOJTやマネジメント実績等、数字で表しにくい業務も忘れずに記載しましょう。
人事・総務職
- 採用関連(新卒・中途・パート等)、給与計算関連(対象人数)、労務関連等担当業務かを、わかりやすく記載することがポイントです。
- 業務改革等達成した事項も提示するとよいでしょう。
経理職
- 伝票の起票・分類・仕訳や、入出金管理、月次・年次決算などの具体的な業務範囲はもちろん、会計ソフトなどの使用経験も、忘れずに記載しましょう。
営業職
- 営業の取り扱う商品(宿泊・宴会・婚礼等)の記載はもちろん、販売実績は具体的な数字でまとめましょう。
- 企画した内容や実績、また他のスタッフへのOJTなど、数字で表しにくい業務も忘れずに記載しましょう。
就業経験が浅い方(第二新卒等)
就業経験が短い場合は、「自己PR」欄を充実させて、仕事に対する前向きな姿勢を伝えていくことがポイントです。
- 実務や研修を通して学んだこと、またその経験が、希望する職種でどう生かせるかという視点でまとめるとよいでしょう。
- 具体的な成果以外にも、仕事への取り組み方や意欲、今後の目標などは必ずアピールします。
経験がアルバイトのみの方
- 業務の中で、特に工夫した点や学んだ点は、業務内容などとは別にまとめます。
- 仕事上で心がけていたことや、リーダーシップをもって提案・改善に望んだ点などは、「自己PR」でアピールしましょう。