「執事」と和訳されるバトラーは、文字通り宿泊客から寄せられるあらゆるニーズに対応する役割を担います。コーヒーの準備から要望に応じて部屋に花を飾りつけたり、車を用意。さらには各種チケットの手配から買い物やレジャーのお供など、宿泊客に“非日常”のサービスを提供するのも大きな役割といえるでしょう。よく「コンシェルジュ」と混同されがちですが、原則的にフロントやロビー周りで活動するコンシェルジュとは異なり、バトラーは部屋ごとに担当者が配置されることがほどんどです。そのため、バトラーがいるホテルは少なく、ハイグレードな老舗ホテルのような施設でしか見かけないほどです。当然、このようなホテルに宿泊するのはそれなりのポジションを持った人がほとんど。そのため、バトラーには幅広い知識はもちろん、厳格な礼儀作法や振舞いなどが求められます。求人数も少ない職種なので日頃から情報をチェックしておくことも重要でしょう。