取っておきたい資格⑥観光英語検定

2018年4月19日(木)

 観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会が実施する民間の試験です。
近年、来日する外国人の数が飛躍的に増えており、それに伴い旅行・観光・ホテル・レストランサービス等の職業では外国語、特に英語による業務が急増しています。そのため、英語の一般的能力だけではなく、専門用語や業界における独特の言い回しなど、観光業や旅行業のプロ
フェッショナルとして必要な英語力を持ったスタッフの養成が急務となっているのです。
一般英語(General English)では、英語の「話す(speaking)、聞く(litening)、読む(reading)、書く(writing)」の向上を目的に、最終的には英語圏の人と遜色ない会話力を身につけることが目標とされますが、観光英語は「英語を介した“接客”というコミュニケーションのための丁寧かつ端正な英語」が必要です。海外におけるマナーや習慣の違いを認識し、空港・交通・ホテル・観光・ショッピング等での対応や、観光に必須な文化(国内外・異文化)、地理、歴史の知識を習得・活用できるかを、観光英語検定で判定します。
観光地では特に必要とされる“プロフェッショナルとしての英語力”は、学習するだけでも価値のあるものです。
 
 
試験内容
 
◆試験は、筆記・リスニング試験によって行います。試験範囲は以下のとおりです。
 
1級>TOEIC[B・C(600~860)]、英検準1・1級レベル
 
以下の範囲での観光、旅行業に必要な実務英語。
【場所】各種受付(旅行代理店、航空会社等)、空港、駅、ホテル、レストラン、税関、劇場等。
【状況】苦情と謝罪、誤解と説明、要求と情報提供、予約および変更・キャンセル、電話応対、ガイド、病気、けが等。
【文書等】手紙、申込書、ファクシミリ、チケット等。
【専門知識】航空会社・旅行代理店・ホテル等で一般的に使用される略語や専門用語。
【その他】世界の国々の文化や習慣、国際儀礼(プロトコール)。
 
約8,000語の語彙力、正確な文法・構文(専修学校修了以上の学習内容を取得している、または、最低2~3年以上の業務経験がある)の理解度を計り、下記の業務に就く力があるかを判定します。
(1)海外で日本人客を接遇し、英語で添乗業務が出来る。
(2)国内で外国人に観光地や名所旧跡等を英語で通訳ガイドが出来る。
(3)国内のホテルや他の場所で外国人に英語で充分な接遇が出来る。
(4)海外における風俗習慣や国際儀礼等の異文化を英語を介して理解、かつ紹介出来る。
 
 
2級>TOEIC[C(470~600)]、英検2級レベル
 
予約関連業務、ホテル関連業務、出入国に関する手続き、機内放送等のアナウンス、食事、通貨、交通機関等、観光・ 旅行業に必要となる基本的な英語および英語による日常会話。
 
約5,000語の語彙力、適切な文法・構文(高等学校修了程度の学習内容)の理解度を計り、下記の事柄に対する力があるかを判定します。
(1)海外で個人旅行をする時、個人で旅程を組み、乗り物やホテルの予約、また単独で観光や買物等を英語で対処することが出来る。
(2)国内で外国人に観光地や名所旧跡等を英語で紹介出来る。
 
 
3級>TOEIC[D(220~470)]、英検3級レベル
 
曜日、時刻、数字(単位含む)、英語の掲示やパンフレット、地名、世界と日本の観光名所、日本の祭りや年中行事また民芸品、あいさつ等、観光・旅行に必要となる初歩的な英語および英語による日常会話。
 
約3,000語の語彙力、基本的な文法・構文(高等学校中等学年程度の学習内容)の理解度を計り、下記の事柄に対する力があるかを判定します。
(1)海外グループ旅行の時、少数の同僚と一緒に英語を使って行動することが出来る。
(2)国内で外国人に道案内やパンフレット類を英語で説明出来る。
 
 

合格基準
 筆記・リスニング、それぞれの試験において60%以上
 
 
受験料
【1級】 3,700円  【2級】 4,700円  【3級】  10,000円
 

受験地
札幌、仙台、東京、横浜、新潟、金沢、名古屋、大阪、神戸、広島、高知、福岡、沖縄
 
 
http://kanko.zgb.gr.jp/index.html
★例題、開催日は公式HPをご覧ください。