取っておきたい資格⑪手話技能検定
2018年11月2日(金)
手話技能検定は、NPO手話技能検定協会が主催する民間試験です。
(民間資格「全国手話検定」、公的資格「手話通訳技能認定試験」もありますが、今回は手話技能検定のご紹介です)
手話を学習した人がどのくらい手話能力が高まったのかを知るため、全国共通の基準により手話技能をはかります。
個別面接に手話表現をする試験が盛り込まれている全国手話検定と違い、手話技能検定の7~3級までは出題映像の内容をマークシートで回答する筆記試験ですので、手話サークルなどに参加できない人でもテキストでの勉強が可能です。
出題は映像での読み取りですし、最終的に求められるのは手話で相手の意図をくみ、伝えることですのでこの試験の勉強だけでは習得は難しいでしょうが、ホテルに耳の不自由な方がいらっしゃる場合に備えて勉強しておくと良いでしょう。
《試験内容》
<1級>
実技試験。準1級合格者が受験可能。
インプロンプト・スピーチ(テーマを元にスピーチ) 1~2分/課題文表現 3分。
単語数制限なし、例文数制限なし。
手話学習期間:3年(240時間)以上
相手に合わせ、ろう者的手話(日本手話)難聴者手話(日本語対応手話)のどちらも自由に表現・読み取りができる。
<準1級>
筆記試験80分。記述式。2級合格者が受験可能。
単語数制限なし、例文数制限なし。
手話学習期間:3年(240時間)以上
相手に合わせ、ろう者的手話(日本手話)難聴者手話(日本語対応手話)のどちらも自由に表現・読み取りができる。
<2級>
実技試験。準2級合格者が受験可能。
インプロンプト・スピーチ(テーマを元にスピーチ) 1~2分/課題文表現 3分。
単語数:2000 程度、例文数制限なし
手話学習期間:3年(240時間)程度
ろう者的手話(日本手話)難聴者手話(日本語対応手話)のどちらかを使用して、聴覚にしょうがいのある人と自由に会話ができる。
<準2級>
筆記試験90分。4択(マークシート)と記述式。受験資格は特になし。
単語数:2000 程度、例文数制限なし
手話学習期間:3年(240時間)程度
ろう者的手話(日本手話)難聴者手話(日本語対応手話)のどちらかを使用して、聴覚にしょうがいのある人と自由に会話ができる。
<3級>
筆記試験80分。4択(マークシート形式)。受験資格は特になし。
単語数:1000程度
例文数:300程度
手話学習期間:2年(160時間)程度
接客に必要とされる具体的な会話や手話での道案内、会社や学校、手話サークルなどでの会話ができる。
<4級>
筆記試験70分。4択(マークシート形式)。受験資格は特になし。
単語数:500程度
例文数:100程度
手話学習期間:1年(80時間)程度
お店や窓口で簡単な接客の会話や日付や時刻、金額など数字の入った表現ができる。
<5級>
筆記試験70分。4択(マークシート形式)。受験資格は特になし。
単語数:200程度
例文数:30程度
手話学習期間:6ヶ月(40時間)程度
あいさつ、自己紹介、趣味について相手に尋ねたり答えたりすることができる。
<6級>
筆記試験50分。4択(マークシート形式)。受験資格は特になし。
単語数 100 程度、動きのある指文字・数字
手話学習期間:3ヶ月(24時間)程度
簡単なあいさつができる、濁音や半濁音・長音・拗音などを含む指文字、千の位までの数字、日常よく使われる単語について表現・読み取りができる。
<7級>
筆記試験30分。記述式。受験資格は特になし。在宅試験。
単語数:動きのない指文字(五十音)
手話学習期間:1ヶ月(8時間)程度
指文字(五十音)の基本形を覚え、ゆっくり表現し、読み取ることができる。ただし濁音、濁音など動きのあるものは含まない。
■合格基準
2級(実技試験):実技試験は課題文26点、質疑応答39点以上
準1・準2・3~7級:満点中、80点以上
《受験料》
1級 10,500円 準1級 9,000円
2級 7,650円 準2級 6,150円
3級 5,650円 4級 5,150円
5級 4,650円 6級 3,600円
7級 1,750円
《受験地》
仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
受験地の詳細や試験範囲の確認は公式HPをご覧ください。
http://www.shuwaken.org/